2026年4月17日(金)から19日(日)の3日間、日本橋人形町問屋街界隈で開催の「東京キモノショー2026」。
メイン会場5つ、サテライト会場23つの合計28会場で同時開催されるこの巨大イベントに、なんと1人で毎日通い詰めることにしました!
今回は、仕事のお休みをいただいて朝から出陣した「初日」の熱気と体験レポをお届けします。お友達とワイワイ回るのも楽しいけれど、自分のペースでじっくりマルシェを見られる「おひとりさま時間」もまた最高です。
本日の着物と、まさかの入場パス
初日の最高気温は21度。
この先どんどん気温が上がることを考えると、「袷(あわせ)を着るのはこれが最後かも?」と思い、袷着物に袖を通すことにしました。


普段あまり着ないタレものを着てみた。柔らかいから朝からツルツル滑って着付けに四苦八苦…!着慣れている紬とはやっぱり勝手が違うなぁ(汗)
東京キモノショーは昔は1箇所開催だったのが、数年前から街のあちこちの会場をめぐるスタイルになっています。
3日間通しの前売りチケットは1500円。
複数の会場を出入りするので、再入場のパスが必要になるのですが、テーマパークによくあるリストバンドかと思いきや……なんと「トートバッグ」でした!


トートバッグが通行証代わりなんて、実用的でお洒落すぎる!
熱気ムンムン!ステージ立ち見券ゲットの舞台裏
「Event Stage 2026」のチケットは、1週間前にサイトを見た時点ですでに全枠満席。
着物好きの皆さんの熱量、恐るべしです。
朝10時から立ち見券が配布されるとのことで、9時45分から並んで無事にゲットできました。

並んでいる間、前後の人と少しおしゃべりをしたのですが、スーツケースを持った着物姿の方や、洋装の方もチラホラ。
遠方から来て事前に荷物の預かり先を問い合わせていた方や、三重から来て知り合いの家に泊まり、そこで荷物を置いてきたという方も。

私は東京に住んでいるからふらっと来られたけれど、遠方から大荷物で駆けつけるほど、着物好きにとって大きな熱狂的なイベントなんだと改めて実感!
豪華ゲストのトークショーで刺激をもらう
なんとか立ち見券を手に入れたものの、運良く座席に座って観覧することができました。
トークショーはもちろんですが、観客として座っている皆さんのバラエティに富んだ着物姿を眺めているだけでも眼福です。
山村紅葉さんトークショー(4月17日 11:00〜)

印象に残ったのは「着物は相棒」という言葉。
紅葉さんはニューヨークに1年住んで演劇学校に通った際、自分のアイデンティティーを深く考え、「京都+着物」を自分の強みだと再確認されたそうです。
日本の外に出たことで着物の魅力を見つめ直したこと、そしてそれを胸を張って言える姿が本当にかっこよかった!

私はカジュアル着物ばかりでフォーマルにはあまり興味がないけれど、それでも紅葉さんのように「着物が相棒」って胸を張って言えるようになりたいな。
女優である紅葉さんは、撮影現場の衣装に納得がいかない時、ご自身の着物を出すこともあるのだとか。
この日お召しになっていた、白地の綸子地に薔薇の花を指定し、紫の地色に決めたというオーダーメイドの艶やかなお着物、本当に素敵でした。


シーラ・クリフさんトークショー(4月17日 13:00〜)

午後はシーラ・クリフさんの出版を控えた「箪笥開き the kimono closet」プレトーク。
日本人とは違う視点からの、着物の収納に関する研究をまとめた本のお話でした。
「着物もファッションなのに、Tシャツと同じようには扱わない」「着なくてもすぐには捨てられず、タンスには家族の歴史が詰まっている」といったお話や、海外のように代々受け継がれるものとしてジュエリーを挙げるなど、そういったことについて調べていることを知り、聞いているだけで本が読みたくなる内容ばかり。

年齢を重ねてもカラフルでカジュアルな着物も楽しむシーラさんにずっと憧れていたけれど、今日は「着物研究家」としての深い視点にハッとさせられました!


本の中身を見ずに即買いしたのは今回が初めてかもしれません。
さらにサイン会で名前まで書いてもらい、最高の記念になりました。
物欲との戦い!和マルシェめぐり
ステージ会場のブルーミング中西ビル3階にいたので、10時に立ち見券を手に入れてから開演までの1時間は、2階の和マルシェをチェック。

ここだけで42ブースもあり、1時間じゃ到底回りきれません!シーラさんの講演後にもう一度じっくり回り直しました。

初日に買っちゃうと、残り2日間何も買えずに指をくわえて見ることになる…。今日は「見るだけ」で我慢だ!物欲が辛すぎる(涙)
中西ビルを出る際、スタッフさんに「3日間で混みそうなところを、平日の初日のうちに回りたい」と相談したところ、富沢町グリーンビルの4階・5階を勧められました。

こちらも和マルシェで、2フロアにわたり59店舗が出店。知っているショップもいくつかあり、一通りぐるっと堪能しました。
実は今回、このイベントに行くきっかけとなったのが、一閑張りバッグの「Hanyai-ya」さん。
以前、大江戸骨董市でそのバッグを持ってる人に出会い、バッグ持ち主からイベントのことや、出店情報を教えてもらったのですが、その御蔭で色々なバージョンの作品を手に取って見ることができました。


「Hanyai-ya」さんの黒くて渋い一閑張りバッグ、開けた時の内側の生地は全く雰囲気を変え、ハッとするほど素敵ででしたー
東京キモノショー2026へ行くきっかけとなった「Hanyai-ya」さんのバッグとの出会いはこちらに書いてます↓
運命の出会い?黒木織物さんの大人兵児帯
そして初日に一番心を射抜かれたのが、博多織の織元「黒木織物」さんで見つけた「大人の兵児帯」。 その名もカラスの濡羽です。


漆黒の中に濡れたような艶があって、まさに「カラスの羽」そのものの美しさ……!
博多織らしい「キュッ」という絹鳴りはもちろん、手に取ってみると驚くほど軽くて薄いんです。
ただ、素材をよく見ると「絹80%、分類外繊維(ポリなど)20%」の文字が。


えっ、博多織だけどポリが入ってるんだ……?(と、思わずポソッと独り言)
すると店員さんがすかさず教えてくれました。

この濡れたような美しい光沢を表現するための加工として、あえてこの配合にしているんですよ。
それでもしっかり博多織のハリがあるから、形が決まって締めやすいんです。

なるほど、ただの混紡じゃなくて「この艶」のためのこだわりなのか。それなら全然アリ、というかむしろ正解じゃない!
兵児帯なのに、三重仮紐を使って華やかに結ぶのはもちろん、普通のお太鼓風にしたり、半分に折って半幅帯のようにしたりと、これ一本で何通りも楽しめる万能選手。シワも気になりにくいので、旅行の相棒にも良さそうです。
「黒アイテムがどんどん増えていく!」と思いつつ、いくつになっても格好よく締められるこの漆黒の魅力。
「お値段は44,000円と少々張るけれど、これは一生モノになるかも……」と、この日は一旦深呼吸。
残り2日間、自分のクローゼットと相談しながらじっくり考えることにしました。

