デニム着物1枚に帯7本。アンティーク帯で楽しむブラックデニム着物コーデ

デニム着物1枚に7本の帯を合わせたコーディネート一覧

「着物1枚に帯3本」といいますが、3本どころか7本の帯を合わせてみるコーディネート企画、第2弾です。

前回は華やかな銘仙着物に、アンティークやレトロな帯を7本合わせてみました。これが思いのほか楽しく、評判も良かったので、もう一度挑戦してみることに。

今回は、同じ7本の帯をブラックデニム着物に合わせたら、どれだけ印象が変わるのか? という実験です。

デニム着物といえば、気軽に着られて洋服感覚でも楽しめるカジュアル着物。

そんなシンプルな着物に、時代も素材も異なる個性的な帯を合わせてみました。帯だけでなく、半衿や帯揚げ、帯締めなどの小物使いも見どころです。

前回の銘仙着物コーデと見比べると、違いがより楽しめると思います。

NO.1 紫の絞り帯|淡い小物でフェミニンに

ブラックデニム着物に紫の絞り帯とアイボリーのレース半衿を合わせたコーデ

1つ目は絞り帯の紫色を基準に、グラデーションカラーの帯周りです。

銘仙着物にこの帯を合わせたときは、濃い色の着物にあわせて半衿・帯揚げも濃いレトロ柄をあわせたけど、今回は無地のお姉さん色帯揚げにアイボリーのレース半衿にすることで、フェミンさUP。

銘仙着物コーデと見比べると、かなり印象が異なります。

ちなみにこの帯は買ってからあまり使っていないものの、もともと生地が弱っていたため、折り目がかなり破けてきました。

古い絞り帯の折り目部分に生じた生地の破れ

そろそろこの帯は寿命だわ。
1100円の絞り帯よ!よく頑張ってくれました。

NO.2 大正ロマンの菊柄帯|黄緑色で優しくまとめる

ブラックデニム着物に黄緑色の大正ロマンな菊柄帯を合わせたコーデ

2本目は、柔らかな手触りが魅力の黄緑色の菊柄帯。
大正ロマンを感じるレトロな柄に合わせて、半衿や帯周りも淡い色でまとめてみました。

帯そのものはとても好きなのですが、ブラックデニム着物と合わせると、ちょっと雰囲気が違うような……。

デニムのハードな印象に対して、帯と小物が優しすぎるのかもしれません。銘仙着物ではしっくりきた組み合わせでも、着物を変えるだけでバランスが難しくなるものですね。

こういう発見があるのも、着物1枚に帯7本を試す面白さです。

NO.3 緑のバラ刺繍帯|黒を効かせて大人っぽく

ブラックデニム着物に緑のバラ刺繍帯と黒い小物を合わせたコーデ

3本目は、大好きな緑のバラ刺繍帯。
今回は刺繍の存在感を引き立てたくて、細い黒の三分紐を合わせ、帯揚げも黒にしてみました。

帯周りをすっきり引き締めることで、ちょっと大人っぽい雰囲気に。

ただ、黒い着物に黒い帯揚げだと、写真ではすっかり存在感がなくなってしまいました。

実際に着るなら、もう少し色のある帯揚げでアクセントを加えても良かったかな。

とはいえ、ブラックデニム着物と緑の刺繍帯の組み合わせは、かなり好み。華やかな刺繍帯も、無地の着物と合わせると柄が引き立って見えますね。

NO.4 赤の桐唐草柄袋帯|強い配色を優しい小物で中和

4本目は、パンチのある赤い桐唐草柄のレトロな袋帯。

黒い着物に赤い帯とくれば、半衿も帯揚げも赤でまとめたくなる!

ということで、最初は赤を効かせたメリハリのあるコーディネートにしてみました。

でも、せっかくなので違う雰囲気も試してみたい。

アイボリーのレース半衿に変え、帯揚げには明るいレモン色を。帯締めも柔らかい色にして、パステルカラーの三色団子帯留めを合わせてみました。

ブラックデニム着物と赤い桐唐草柄袋帯のコーディネートその2

すると黒と赤の強い組み合わせなのに、小物の色を変えただけで、ずいぶん優しい雰囲気になりました。

あれ?こちらの方が今の自分の好みに近いかも。

以前なら迷わず黒×赤でまとめていたところですが、少し色を外してみるのも面白いですね。

帯のインパクトはそのままに、小物で印象を和らげる。
今回の7コーデの中でも、なかなか面白い発見でした。

NO.5 黒白ストライプの唐獅子柄帯|昭和レトロを都会的に

ブラックデニム着物に白黒ストライプの唐獅子柄帯を合わせたレトロコーデ

5本目は、黒白ストライプに唐獅子が描かれた個性的な帯。
実はこの帯、前回の銘仙着物ではどうにもコーディネートがまとまらず、少々苦戦した一本です。

ところが、ブラックデニム着物に合わせてみると、意外といい感じ!

今回は帯の前柄の位置も少しずらしてみました。それだけでも、印象がかなり変わった気がします。

黒い三分紐ですっきり引き締め、唐獅子の赤に合わせて小さな赤い帯留めをアクセントに。

もともとは昭和レトロな雰囲気の強い帯ですが、ブラックデニムと組み合わせることで、ちょっぴり都会的で今っぽいコーディネートになったと思いませんか?

前回うまくいかなかった帯が、着物を変えたらお気に入りになる。
こういう組み合わせを見つけると、着物コーディネートがますます楽しくなります。

NO.6 黒バラの塩瀬帯|レトロにもクールにも変身

6本目は、黒地にバラが描かれた塩瀬帯。
無地の部分が広い帯なので、ブラックデニム着物に合わせると、かなり黒の面積が多くなります。

せっかくなら、ちょっと遊びを入れてみたい。

そこで最初は、マルチカラーのレトロなハギレを使い、黒の中に色柄を取り入れたコーディネートにしてみました。

アンティーク着物が好きな自分としては、こうした柄の組み合わせも楽しいところ。

でも、黒い着物に黒い帯なら、思い切ってワントーンにもしてみたい!

ということで、もう一方は黒いレース半衿と帯締めを合わせ、ゴールドの伊達衿と帯揚げをアクセントにしたクールなコーディネートです。

ブラックデニム着物と黒バラの塩瀬帯を合わせたコーディネートその2

同じ黒の帯でも、こちらはぐっと引き締まった印象に。
ちなみに、黒い帯に黒い帯締めを合わせると、存在感がほとんどなくなってしまうことも。

今回使った三分紐は上下に細い白のラインが入っているので、黒に馴染みながらも、ほんの少し輪郭が見えるところがお気に入りです。

レトロに遊ぶか、クールにまとめるか。
同じ着物と帯でも、小物次第でここまで変わるのだから面白いですね。

NO.7 白ムートン帯×ブラックデニム着物コーデ

ブラックデニム着物に白いムートンの作り帯を合わせたカジュアルコーデ

最後の7本目は、ちょっと変わり種の白いムートン帯です。
こちらは着物友達がムートンを使って手作りした作り帯。着物フリマで販売していたものを購入しました。

一般的な着物店で同じものを探すのは難しそうですが、こうした自由な発想の帯に出会えるのも、着物フリマの楽しさです。

前回の銘仙着物ではガーリーな雰囲気にまとめたので、今回はライトグリーンを基調にシンプルなコーディネートにしてみました。
黒と白のコントラストがはっきりしているので、淡いグリーンがほどよいアクセントになっています。

デニム着物とムートン帯の組み合わせは、着物らしさが少し薄れるものの、洋服に近い感覚で楽しめそう。

年代を問わず挑戦しやすい、カジュアルな着物コーディネートになった気がします。
こういう自由な着方ができるのも、普段着の着物ならではですね。

デニム着物は、アンティーク帯とも相性がいい!

銘仙着物に続いて試してみた、ブラックデニム着物1枚に帯7本のコーディネート。
まったく同じ帯を使っているのに、着物が変わるだけで印象がずいぶん違いました。

華やかな銘仙着物ではレトロな雰囲気が強く出ていた帯も、無地のブラックデニムに合わせると、柄が際立ったり、現代的に見えたり。

反対に、銘仙ではしっくりきた帯が、デニムでは少し難しく感じることもありました。
今回改めて感じたのは、シンプルな無地の着物は、個性的な帯を楽しむのにとても便利だということ。

作られた時代や素材が違っていても、普段着として楽しむ組み合わせなら、小物使いでバランスを取れることも多そうです。もちろん、何でも合うわけではありませんが、試してみる価値は十分ありますね。

デニム着物なら、気軽に着物を始められる

ちなみに、今回使ったブラックデニム着物の購入価格は5,000円。合わせた帯もすべて中古で購入したもので、どれも5,000円程度までのものばかりです。

デニム着物は比較的手頃な価格で購入でき、一般的な正絹の着物に比べて気軽に扱いやすいのも魅力。洗濯できる商品もありますが、お手入れは素材や製品の表示に合わせてくださいね。

着付けも、今はYouTubeなどで学べる時代。

「着物って高そう」「難しそう」と思っている人も、最初から高価な着物や帯を揃える必要はありません。

まずはデニム着物に気に入った帯を一本合わせてみる。そこから半衿や帯揚げを変えたり、少しずつ自分らしい組み合わせを見つけたり。
そんな自由な着物の楽しみ方も、いいんじゃないでしょうか。

次はどんな着物で、帯7本を試してみようかな。

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