着物を着始めたばかりの2009年。和装小物をひとつひとつ揃えようとすると、意外と高いことに驚いていました。
「普段着物やアンティーク着物で遊ぶだけなら、手芸店の布でも代用できるのでは?」 そんな軽い気持ちで、仕事帰りに手芸用品店へ帯揚げ用の布と幅広レースを探しに行ったときのお話です。

帯揚げって絹が多いから高いなぁ。布なんだし、自分で作れるんじゃない?
50cmの布で帯揚げを作る裏技!でも「長さと幅」に注意
手芸店に行ってみたものの、肝心の「帯揚げの寸法」を全く調べていなかった私。
「ウエストの1.5倍くらい?」「幅は手のひらくらい?」と推測し、手芸店でカットしてもらえる最小単位の「50cm」で、90cm幅の布を買ってみました。
これをどうやって帯揚げにするかというと……
90cm×50cmの布を縦半分にカットして、90cm×25cmの布を2枚にします。それをチクチク縫い合わせれば、長さ180cm×幅25cmの帯揚げが完成!

背中で繋げば帯枕や帯に隠れて見えないし、たった50cm分の布代で帯揚げが作れちゃう!
180cmは長すぎた!
市販の帯揚げを測ってみると、大体「長さ160cm・幅30cm」くらい。180cmもあると長すぎて、帯の中に綺麗に収めるのが大変でした。両端を少しずつ(合計20cmくらい)カットして、160cm程度にするのが正解です。
幅30cmにするなら、50cmじゃなくて「60cm」買うべきだった!
50cmを半分に切ったので、幅が25cmと少し細めになってしまいました。 今になって冷静に計算すると……「60cm」買えばよかったんです! 60cm買って半分に切れば幅30cm。それを繋げば、市販品と全く同じ「長さ180cm(カットして160cm)×幅30cm」の帯揚げが作れたんですよね。

あの時の私に「あと10cm多く買いなさい!」って教えてあげたい(笑)。
手作りで繋ぎ合わせる作戦自体は、安く済むので普段着物にはアリ。
背中の繋ぎ目は帯の中に入って見えないので、この特徴を活かして、左右で全く違うハギレや生地を繋ぎ合わせるのもおすすめ!
右と左で色が違うアシンメトリーな帯揚げにすれば、コーディネートの幅も広がるし、お安く楽しめますよ。
見た目の可愛さで選んだ「ガーゼ素材」は不向きだった
サイズだけでなく、素材選びでも失敗しました。
選んだのは、ふんわりして可愛いガーゼ系の布。

このふわふわ感、可愛い!絶対にいい感じになるはず。
実際に御召(おめし)の着物に合わせてみると、ガーゼが柔らかすぎて帯の上でふにゃっと沈んでしまい、なんだか頼りない印象に。
木綿着物や浴衣ならまだ合ったかもしれませんが、少しきちんと感のある御召には布だけが浮いてしまいました。

可愛さだけで選ぶと痛い目を見ます。手作りするなら、少しハリのあるポリエステルや薄手の布が扱いやすいですよ!
【お買い物メモ】失敗しない!帯揚げ用生地の買い方
これから手芸店で帯揚げ用の布を買う方のために、失敗しないポイントをまとめました。お店でこの表を見ながら布を探してみてくださいね。
| 項目 | 失敗しない選び方のポイント |
|---|---|
| 買い方の注意 | ロール状の布から切ってもらう! ※ワゴンにある「カットクロス(パッチワーク用などのハギレ)」はサイズが足りないのでNG! |
| 買う長さ | 60cm (半分に切って繋ぐと、ちょうど良い幅30cmになります) |
| おすすめの生地 | 表面に少しザラつき(シボ)があるもの ・アムンゼン(梨地で適度な厚みがある) ・ポリエステルちりめん ・少しハリのある薄手生地(綿ポリなど) |
| NGな生地 | ツルツル滑るもの・柔らかすぎるもの ・サテン生地(結び目がほどけてしまいます) ・ガーゼ生地(帯の中でふにゃっと沈みます) |
お裁縫をしたくない時の裏技
「布を切って繋ぐのも面倒!」というときは、アパレルショップや300均で売っている薄手のロングスカーフや春夏用ストール(長さ160cm以上のもの)がおすすめ
最初から端が綺麗に縫われているので、買ってそのまま帯揚げとして使えて超便利です。
幅広レースで「姫系伊達衿」?当時のアレンジを振り返る
帯揚げ用の布と一緒に、隣のワゴンで見つけた幅広のレースも買っていました。
これを伊達衿(重ね衿)のように、着物の衿元から少し見せてみることに。

レースを衿元から見せたら、姫系っぽくて絶対かわいい
実際、白い幅広レースを衿元から見せるとかなり甘い雰囲気になります。
当時の記事ではノリノリでしたが、年齢を重ねた今振り返ると「30代でこの甘さはちょっとイタかったかも……」と少し冷や汗が出ます(笑)。

ただ、レースアレンジ自体は今でも大好きです。
大人っぽく取り入れるなら、こんな工夫をしています。
- 少しだけ見せる
幅広レースをガッツリ出すのではなく、衿元からチラッと覗かせる程度に。 - 色を選ぶ
真っ白ではなく、生成りや黒、シックなカラーを選ぶと、大人のアンティーク着物にもスッと馴染みます。
失敗も含めて、普段着物の小物遊びは楽しい
帯揚げのサイズも布の向き不向きもわからず、手探りで「とりあえずやってみよう!」と挑戦していたあの頃。
失敗もたくさんしましたが、こういう小さな実験を重ねて自分の好きなスタイルを探していくのは、カジュアル着物ならではの醍醐味です。

完璧じゃなくても大丈夫。手芸店の布も可愛いレースも、普段着物なら洋服感覚で自由に遊べますよ!
帯揚げを手作りしてみたい方は、ぜひ【お買い物メモ】を参考に、お気に入りの布を探してみてくださいね。


