20年前に仕立てた朝顔浴衣を、銀座ゆかた会へ。金魚帯で楽しむ今のコーデ

20年前に仕立てた朝顔浴衣と金魚の帯を合わせた銀座ゆかた会コーデ

昨日「銀座ゆかた会」に参加してきました。

浴衣しばりの集まりだけど、さて何を着よう?

そう思いながら手持ちの和箪笥を探していたところ、収納の一番下から出てきたのが、この朝顔柄の浴衣でした。最近はすっかり出番が減っていたものの、実はとても思い入れのある一枚。

仕立てたのは2006年。当時の私は30歳でした。
今回は、その朝顔浴衣を20年ぶりの新鮮な気持ちで引っ張り出し、銀座へお出かけした日のコーデ記録です。

2006年、天神橋筋商店街の呉服店で一目惚れ

この浴衣との出会いは、大阪で働いていた頃に遡ります。
当時の職場が天神橋筋商店街のすぐ近くで、そこには小さな呉服屋さんがありました。
普段はちょっと敷居が高くて気になりつつも素通りしていたのですが、夏が近づくと店先にプレタ(仕立て上がり)の浴衣が並び、ふらっと立ち寄りやすい雰囲気に。

「ちょっと見るだけ……」と足を踏み入れた店内で、プレタ浴衣に混ざって置かれていた反物の中に、この朝顔柄を見つけました。

白地に涼しげな柄行き。いかにも夏らしいのに、決して甘すぎない。 見た瞬間に「あ、これ好きだな」と直感したのを覚えています。

でも、反物からお仕立てとなると、気軽に買えるお値段じゃないしなぁ……

当時の私にとって、その場ですぐに「買います」と言える金額ではなく、後ろ髪を引かれながらいったん持ち帰ることにしました。

反物代だけで、マイサイズに仕立ててもらえることに!

帰宅して母にその話をすると、思わぬ展開に。

友達が和裁を習っているから、練習も兼ねて無料で縫ってくれるって!

それなら、反物代だけで自分サイズの浴衣が手に入る!
そう喜んで改めて呉服店へ向かい、朝顔の反物を購入。帯もその時、お店の方に相談しながら反物に合わせて選びました。
当時選んだのは、ピンク×紫の半幅帯。今見ると「若いなぁ!」と思う色合わせですが、30歳当時の自分には一番しっくりくる元気なコーデだったのだと思います。

天神祭の写真に残っていた、20年前の私

今回、ブログを書くにあたって昔の写真を探していたら、まさに当時この浴衣を着た写真が出てきました。

場所は天神祭。
串焼きとビールを両手にしっかり握りしめ、見事に酔っぱらって楽しんでいる一枚です(笑)。

2006年の天神祭で朝顔浴衣とピンク紫の半幅帯を着た姿

気取った着姿ではありませんが、お祭りの熱気や当時の空気感が伝わってきて、こういう写真が残っているのも面白いなと。

帯合わせも若々しく、今とはずいぶん雰囲気が違います。でも不思議なことに、髪型は当時と今であまり変わっていないんですよね。同じような髪型なのに、纏っている空気はちゃんと20年分変わっている。写真を掘り出した甲斐がありました。

20年後の今回は、金魚の帯でしっとりと

そして2026年。今回の「銀座ゆかた会」でこの浴衣に合わせたのは、深い藍色に金魚のポイント柄が入った麻帯です。

帯留めも金魚にして、「朝顔×金魚」という夏らしさ満点の組み合わせにしてみました。

20年前のピンク×紫の半幅帯コーデと比べると、今回はだいぶ落ち着いた大人の印象に。同じ浴衣でも、帯を変えるだけでここまで雰囲気が変わるのが着物の醍醐味ですね。

小物はこんな感じで涼しげにまとめました。

  • 足元: この日のために急きょ用意した二枚歯の下駄
  • バッグ: 夏らしいかごバッグ
  • アクセント: バッグからチラリと覗かせた紫の布

一番下にしまったままだった浴衣を、また着られてよかった

20年前の写真と今の写真を見比べると、当たり前ですが自分の雰囲気はずいぶん変わりました。若い頃は、少し「浴衣に着られている感」があったかもしれません。でも今は、年齢を重ねた分だけ、自然体で落ち着いて着られている気がします。

昔と今で何が変わったか、逆に何が変わっていないか

同じ浴衣を長く持っていると、そんなことまで見えてくるのが本当に面白いです。朝顔柄そのものは20年経っても全く古びず、今見てもやっぱり大好きな柄でした。

もし今回の銀座ゆかた会がなければ、今年もこの浴衣は収納の一番下に眠ったままだったかもしれません。 でも久しぶりに引っ張り出したことで、30歳の頃に反物を前に迷ったワクワク感や、母との会話、和裁を習っていた母の友人のことまで、鮮明に思い出しました。

浴衣って、布そのものだけではなく「手に入れたときの記憶」まで一緒に保存してくれるタイムカプセルのようなものなのかもしれません。 20年前に仕立てた一枚を、また今の自分で楽しめたこと。それだけでも、今回の銀座ゆかた会に参加した意味があったなと感じています。

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