東京青山の郡上おどりへ行く準備
東京青山の郡上おどりが近づいてきました。
昨年は初めて参加し、振り付けもよく分からないまま、見よう見まねで輪の中へ。「猫の子」では、まわりに合わせてニャーニャーと楽しんだものの、踊れる人たちのかっこよさにすっかり憧れてしまいました。
特に印象に残ったのが、踊り下駄の音。踊れる人たちは、下駄をカッと蹴り上げるようにして、音を響かせながら踊っていました。あれが、ものすごく粋。同じ浴衣で同じ輪の中にいるはずなのに、足元からもう違うんです。

下駄の音が鳴るだけで、急に「踊れる人」感が出るんですよね。かっこいい。
昨年も一応下駄は履いていました。でも、私が履いていたのは底にゴムがついた右近下駄。歩きやすくて普段のお出かけには便利なのですが、郡上おどりで憧れたような「カッ」という音は、なかなか鳴りませんでした。
そこで今年は、事前に二枚歯下駄を用意。形から入るの、大事です。
郡上おどり in 青山とは
郡上おどりといえば、岐阜県郡上市・郡上八幡の盆踊り。その郡上おどりを、東京の青山で楽しめるのが「郡上おどり in 青山」です。青山と郡上には、青山家と郡上藩の縁があるそうです。
青山という地名、梅窓院、郡上藩。そうした歴史のつながりから、東京青山で郡上おどりが開催されるようになったとのこと。本場の郡上八幡まで行くのはなかなか大変ですが、都内で郡上おどりの雰囲気を味わえるのはうれしいところです。
しかも、郡上おどりは初心者でも輪に入りやすいのが魅力。完璧に踊れなくても、前の人の動きを見ながら、少しずつ真似していけばいい。もちろん最初はあたふたします。でも、輪の中に入ると、分からないなりに楽しいんですよね。

振り付けが分からなくても、輪に入った時点でちょっと楽しい。盆踊りって不思議♪
※開催日や会場は年によって変わる可能性があるので、行く前に公式情報を確認してください。
去年は右近下駄。今年は二枚歯下駄を用意

今年のために用意したのが、二枚歯下駄です。普段のお出かけなら、右近下駄の方が歩きやすいです。底がなだらかで安定感があり、ゴムがついているものなら音も静か。街歩きには本当に便利です。
ただ、盆踊りで下駄の音を楽しみたいなら、やっぱり二枚歯下駄。二枚歯下駄は、昔ながらの下駄らしい形で、歩くとカラン、コロンと音がします。郡上おどりで上手に踊っている人たちの足元を見ていると、この下駄の音も踊りの一部なんだなと感じました。
とはいえ、二枚歯下駄は慣れないと少し歩きにくいです。いきなり本番で長時間履くと、鼻緒ずれや足の疲れが心配。なので、まずは家で試し履きして、浴衣コーディネートもチェックしました。

本番でいきなり履くのはちょっと怖い。鼻緒ずれしたら踊るどころじゃないですしね。
下駄は、かかとが少しはみ出すくらいが粋とも言われます。でも、小さい私の足ではなかなかうまくいかず。着物屋さんのセールでワンサイズしか売られていなかったこともあり、そこは無理せず履ける範囲で。
粋に履きたい気持ちはあるけれど、痛くて歩けなくなったら意味がありません。盆踊りの日は、見た目のかっこよさと、ちゃんと帰れる安心感のバランスも大事です。
盆踊りで二枚歯下駄を履く時に気をつけたいこと
二枚歯下駄で盆踊りに行くなら、事前に少し慣らしておくのがおすすめです。家の中で履いてみるだけでも、鼻緒の当たり方や、足裏の感覚が分かります。特に鼻緒が硬い場合は、いきなり長時間履くと痛くなりやすいです。
指の間が痛くなりそうなら、絆創膏や鼻緒ずれ対策のアイテムを持っておくと安心。さらに、会場までの移動距離も考えておきたいところです。駅から近い会場なら良いのですが、たくさん歩く場合は、無理に二枚歯下駄だけで行かなくてもいいかもしれません。
踊る時だけ履く、歩きやすい履物と使い分ける。そんな方法もありだと思います。郡上おどりのように、下駄の音も楽しみたい盆踊りでは、二枚歯下駄に憧れます。でも、痛みを我慢しながら踊るより、楽しく最後まで過ごせる方が大事。足元の準備は、ちょっと慎重なくらいでちょうどいいです。
有松絞り浴衣で、踊る日のコーデ確認

下駄の試し履きに合わせて、有松絞り浴衣のコーディネートも確認しました。この日の浴衣は、白地に紺の有松絞り浴衣。シボのある生地が肌にぺたっと張りつきにくく、夏の浴衣として気に入っている一枚です。
盆踊りは、ただ歩くだけのお出かけよりも汗をかきます。人も多いし、輪に入って踊れば思った以上に暑い。だからこそ、浴衣は見た目だけでなく、着心地も大事です。有松絞り浴衣は、夏らしく涼しげに見えるところも好き。白地に紺なので、夜の会場でもほどよく明るく見えそうです。
帯まわりは、黒のコットンレース帯。正直、締めやすい帯ではないのですが、黒が入ると白地の浴衣が少し引き締まって見えます。半幅帯には本来なくてもいいのですが、スカイブルーの正絹帯揚げも入れました。そこに帯締めと帯留めを合わせて、浴衣だけど少し着物寄りの雰囲気に。

あとは、ポシェットを斜めがけすれば郡上おどりの身支度完成。盆踊りは両手が空いていた方が安心です。バッグを手に持っていると、踊る時に邪魔になるし、荷物を置く場所にも悩みます。小さめのポシェットなら、貴重品を身につけたまま輪に入れるので気が楽です。
ただし、斜めがけは帯まわりが崩れやすいので、紐の位置だけは注意。帯の上に食い込ませず、軽めの荷物にしておく方が安心です。
この有松絞り浴衣は、別記事でも詳しく紹介しています。白地の有松絞り浴衣は涼しげで好きなのですが、シボのふんわり感で少し膨張して見える気もして、帯合わせに悩む一枚です。
有松絞り浴衣の帯合わせは別記事で比較
この有松絞り浴衣、気に入っているのですが、帯合わせは意外と悩みます。白地に紺の浴衣なので、何でも合いそうでいて、合わせてみると「なんか違う」と感じることも。有松絞りのシボ感があるため、帯の素材感によっては、浴衣の良さがぼやけたり、全体が重く見えたりします。
今回のように盆踊りで着るなら、動きやすさや汗のことも考えたい。一方で、普通のお出かけなら、帯留めや帯締めで遊ぶのも楽しい。浴衣1枚でも、帯を変えるだけでかなり雰囲気が変わります。
この浴衣に手持ちの半幅帯・兵児帯を合わせて比較した記事もあります。「有松絞り浴衣にどんな帯を合わせたらいいの?」と悩んでいる方は、こちらの方が具体的です。
浴衣で盆踊りに行く時の持ち物
浴衣で盆踊りに行くなら、荷物はできるだけ軽くしたいです。でも、夏の夜のお出かけなので、最低限あると安心なものもあります。私が持って行きたいのは、まず手ぬぐい。汗を拭くのにも使えるし、首元に当てたり、バッグの中で小物を包んだり、何かと便利です。
うちわもあると助かります。会場でも配られることがありますが、暑さ対策としてはやっぱり持っていると安心。飲み物も忘れたくないところです。屋台や物販があるイベントでも、混んでいるとすぐ買えないことがあります。小さめのペットボトルや水筒を持っておくと、並ぶ前にひと息つけます。
そして、二枚歯下駄を履くなら絆創膏。鼻緒ずれ対策として、これはかなり大事です。交通系ICカードや小銭も、取り出しやすい場所に。浴衣の時は、財布を大きくすると荷物が重くなるので、必要なものだけ小さくまとめたいです。
荷物を置かずに踊るなら、ポシェットや小さめショルダーが便利。ただし、踊る時にぶつかったり、帯が崩れたりしないように、なるべく軽くしておくのが良さそうです。
盆踊りは、踊れる人だけのものじゃない
盆踊りというと、ちゃんと踊れる人だけが輪に入るもののように思っていました。でも、実際に郡上おどりに参加してみると、分からない人も、久しぶりの人も、上手な人も、同じ輪の中にいます。
前の人の動きを見ながら、少し遅れて真似する。足を間違える。手の向きも怪しい。それでも、曲が進むうちに少しずつ楽しくなってくる。踊りが完璧じゃなくても、浴衣を着てその場にいるだけで、夏の夜をちゃんと楽しんでいる感じがします。

上手に踊れなくても、輪に入ると「夏に参加してる」感じがして好き。
浴衣で盆踊りに行くと、ただ見に行くより少しだけ気持ちが前に出ます。今日は踊るぞ、という気持ちになる。下駄の音に憧れて、二枚歯下駄を買って、家で試し履きして、浴衣のコーデを確認して。準備している時間も含めて、もうイベントは始まっているのかもしれません。
他の盆踊り浴衣記事もあります
郡上おどり以外にも、浴衣で盆踊りに行った記事があります。大江戸祭り盆踊り大会では、同じ有松絞り浴衣で出かけました。大きなやぐら、屋台、東京らしい夏祭りの雰囲気が楽しかった記憶があります。
築地本願寺盆踊りでは、浴衣にうちわ、ポシェット、和風サンダルで出かけました。浴衣で盆踊りに行く時の荷物や足元を考えるなら、こちらも近いテーマです。
盆踊りの記事は、どれもすごく大きな検索流入があるわけではないかもしれません。でも、夏になると読み返したくなるし、浴衣で出かけるきっかけにもなります。夏着物や浴衣のお出かけ記録として、少しずつつなげておくと、ブログ内の回遊もしやすくなりそうです。
まとめ:浴衣と二枚歯下駄で、郡上おどりをもっと楽しみたい
東京青山の郡上おどりに向けて、今年は二枚歯下駄を用意しました。去年は右近下駄で参加したものの、踊れる人たちの下駄の音に憧れてしまったからです。二枚歯下駄は、普段履きの下駄より少し慣れが必要。でも、盆踊りの足元としてはやっぱり雰囲気があります。
有松絞り浴衣に黒のコットンレース帯、水色の帯揚げ、帯締めと帯留め。ポシェットを斜めがけして、両手を空けたら準備完了。上手に踊れるかどうかは、まだ分かりません。たぶん、今年も見よう見まねであたふたすると思います。
それでも、浴衣を着て、下駄を鳴らして、輪の中に入る。それだけで、夏の夜が少し特別になる気がします。今年はもう少しだけ、粋に踊れますように。







