着物でUSJへ!アトラクションで気づいた帯と靴のこと

着物でUSJのハロウィンを楽しんだ記録。髑髏柄の着物と「人間失格」の帯、手作り帯留め、ストリート・ゾンビを組み合わせたコラージュ画像

10月のUSJといえば、ハロウィーン!

今回は「100km歩こうよ」の仲間たちと関西へ旅行することに。せっかくのUSJだし、私は着物でハロウィンを楽しもう!と、あれこれコーデを考えて出かけてきました。

とはいえ、USJはアトラクションに乗ってこそ楽しめるテーマパーク。着物で乗り物に乗れるのか、帯結びはどうするのか、気になることもいろいろ。

実際に行ってみると、事前に考えていた対策だけでは足りないこともありました。今回はハロウィン着物コーデと、アトラクションを楽しんで気づいたことをまとめます。

最高気温28℃!予定していたデニム着物を断念

もともとUSJ用に考えていたのは、黒いデニム着物を使ったハロウィンコーデ。

モノトーンの「人間失格」柄半幅帯をあえて裏返し、黒無地の面を使う予定でした。そこにオレンジや紫を差し色にすれば、ハロウィンらしくなるんじゃないかなと。

帯留めもせっかくだから自分で作ってしまおう!と、ポリマークレイでおばけかぼちゃと白いおばけを制作。焼成後にレジンで仕上げました。

ハロウィン着物用に準備した「人間失格」柄半幅帯、黒と金の和装小物、手作りのかぼちゃとおばけの帯留め

さらにメルカリで、オレンジ色の幾何学模様が入った半衿を800円で発見。これがまたハロウィンにぴったりで、準備は万端です。

ハロウィンコーデ用に用意した、黒い幾何学模様が入ったオレンジ色の半衿

ところが、大阪に到着して翌日の天気予報を確認すると、最高気温はなんと28℃!

10月だというのに、周囲は半袖でもおかしくない気温です。決して薄くないデニム着物で、一日中USJを歩き回るなんて……ゆでダコになってしまいそう。

船場センタービルで、まさかの着物購入

そんなことを考えていたところ、淀屋橋で一緒にランチをした友人から、船場センタービルまで徒歩で行けるよ!と教えてもらいました。

大阪・船場センタービルの外観。SEMBA CENTER BLDGの看板が見える

せっかくだから、リニューアルした「居内商店(ゴフクヤサンドットコム)」の実店舗も覗いてみようかな。

船場センタービルにある居内商店の店内。着物や帯、小物が並んでいる

翌日の暑さを店員さんに相談していたら、勧められたのがセオαの着物。ポリエステルで扱いやすく、デニム着物より涼しく過ごせそうです。

そして店内を見て回るうちに、出会ってしまいました。

黒地に髑髏(どくろ)が描かれた絵羽柄のセオα着物です。

遠目には訪問着のように見えるのに、近づくと髑髏。
なんともかっこいい!しかもハロウィンにぴったりだし、黒いブーツとの相性もよさそう。

居内商店で試着した黒地の髑髏柄セオα着物。袖から裾にかけて髑髏や松が描かれている

ただし、お値段36,300円。予定外の大きな出費に、さすがに迷います。

いやそもそも、着物買う予定なんてなかったんだぞ。

あれこれ悩んだ末、結局購入を決断。ゆでダコになるよりいい!店員さんが翌日すぐ着られるよう、しつけ糸まで取ってくれました。

実はこの髑髏柄に決める前、別の着物も試着していました。

居内商店で何を見て、なぜ髑髏柄を選んだのか。購入までの迷いも含めて、別記事にまとめています。

こうして、翌日のUSJは買ったばかりの着物で挑むことになりました。

髑髏着物でハロウィンコーデ完成!

新しい着物に合わせて、帯まわりの小物も少し変更しました。

半幅帯は、当初から予定していた「人間失格」柄をそのまま採用。黒無地の半幅帯ならほかにも持っているのに、今回はあえてこちらを選びました。

おばけやゾンビが主役のハロウィンだもの。「人間失格」なんて、ちょうどいいじゃない。

帯は裏返して黒無地の面を使い、背中に文字がちらりと見えるようにしました。

黒い髑髏柄着物の後ろ姿。半幅帯の背中部分に「人間失格」の文字が見える

帯揚げは予備として荷物に詰め込んでいた白黒ストライプ、帯締めは黒三分紐に変更して、少しアンティークな雰囲気に。

オレンジの半衿と手作りのおばけかぼちゃ帯留めは、そのまま活用しました。足元は履き慣れた黒いショートブーツです。

USJに到着すると、仲間たちがカチューシャを購入するというので、私も何か欲しくなって物色。

マリオのおばけキャラクター「テレサ」を見つけ、3,300円というお値段に少し躊躇したものの、せっかくの記念だしね。これでさらにハロウィン感アップ。

USJのホグワーツ城を背景に、髑髏柄着物と黒いショートブーツ、テレサのカチューシャを合わせた全身コーデ

今回のコーデは少し異質だったのか、気づいたクルーさんたちが「素敵ですね」と声をかけてくれます。

こうして気分よく持ち上げてくれるのは、テーマパークならでは。ありがたいことです。

それにしても、あれだけ大勢のお客さんがいたのに、私が見た範囲では着物姿の人は一人もいませんでした。浴衣の季節でもないし、この暑さでは無理もないのかな。

着物でUSJのアトラクションに乗ってわかったこと

さて、ここからは実際にアトラクションへ乗って気づいたことを。

普段の街歩きとは違い、テーマパークでは激しく揺れたり、足を広げて座席に乗り込んだりする場面もあります。

着物だからこそ気になったことがいくつかあったので、これから着物で行く方の参考になれば。

履物は草履よりブーツやスニーカーがよさそう

ジェットコースター系のアトラクションでは、足が宙に浮いたり、激しく揺さぶられたりします。

草履だと脱げて飛んでいく可能性もあるので、今回は最初から履き慣れた黒のショートブーツを選んでいました。

実はこの黒いブーツに合わせるため、淡い色の着物を諦めたと言っても過言ではありません。

アトラクションを楽しむなら、ポップな柄の着物に細身のスニーカーを合わせるのもよさそう。和洋MIXなら、それもまた楽しいコーデになりそうです。

着物の裾は、足を広げられる余裕が必要

ライドアトラクションには、ずり落ち防止のため、股の間に盛り上がったクッションがある座席もありました。

これが着物だと、なかなか厄介なんです。

足を広げてまたぐ必要があるため、体にぴったり添わせて余裕なく着付けていると、後ろの生地が引っ張られて破けそうな気さえします。

普段なら裾をきれいに合わせたいところですが、アトラクションに乗る予定なら、足を動かせる余裕も考えておいたほうがよさそうですね。

かるた結びでも、帯を回すことになった

帯結びについては、出発前から考えていました。

お太鼓結びのように背中にボリュームがあると、シートに体をぴったり預けられず、乗車できないかもしれません。

そこで今回は、半幅帯のかるた結びを選択。背中をできるだけ平らにしておけば大丈夫だろうと思っていたんです。

ところが!

「ドンキーコングのクレイジー・トロッコ」に乗る際、クルーさんから帯結びの位置をずらすよう求められました。

ぺたんこのかるた結びでもダメなのか!

幸い半幅帯だったので、帯をくるっと回して結び目を横にずらし、無事に乗車できたものの、これは予想外でした。

兵児帯だったら許されたのだろうか……。

背中が平らな帯結びだからといって、どのアトラクションでもそのまま乗れるわけではないんですね。

少なくとも今回は帯を動かす必要があったので、アトラクション中心に楽しむなら、帯結びの形だけでなく、動かせるかどうかも考えておきたいところです。

もちろん、乗車できるかどうかはアトラクションごとの安全上の判断によるため、当日はクルーさんの案内に従いましょう。

着物の素材・バッグ・暑さ対策も気になる

水濡れを気にせず楽しめる素材が気楽

USJには、明らかに水をかぶるアトラクションだけでなく、演出として細かなミストが吹き付けられるものもあります。

正絹の着物だったら、そのたびに気になってしまいそう。

今回は洗えるセオαだったので、そうした心配は少なく済みました。アトラクション中心に楽しむなら、気軽に扱える素材のほうが私には合っていそうです。

バッグは床に置けるものが便利

今回持っていったのは、普段から使い込んでいるキャンバス地のトートバッグ。

ライドアトラクションでは「荷物は足元に置いてください」と案内される場合が多く、床に置いても気にならないバッグで正解でした。

荷物が少なければぺたんこになり、着物に沿わせるように持てるところも便利。

髑髏柄着物にオレンジの半衿と手作りハロウィン帯留めを合わせ、キャンバストートを肩にかけたコーデ

ただし、トートバッグは口が閉まらず、ポケットも少ないものが多いんですよね。

私は貴重品やコスメをそれぞれポーチに分けて収納していたので、特に困ることもありませんでした。

和装バッグにこだわらず、使いやすさを優先してよかったなと思います。

10月でも暑さ対策は必要だった

当日の最高気温は28℃。さすがに10月とは思えない暑さでした。

私は腰に差していた扇子で十分でしたが、ハンディファンを持っていくのもよさそうです。

また、不要かな?と思っていたUVカットの晴雨兼用折りたたみ傘も、広いパーク内では何かと出番がありました。

こうして振り返ると、デニム着物からセオαに変更したのは、結果的によかったのかもしれません。

ハロウィンのUSJを12時間近く満喫!

着物の注意点ばかり書いてきましたが、肝心のUSJもたっぷり楽しんできてます。

今回は「100km歩こうよ」の仲間たちとの旅行。友人は「葬送のフリーレン」のイベントを目当てにコスプレをし、朝早くから入園していましたが、私はホテルの朝食バイキングを楽しんでから、9時半ごろに到着しました。

午前中は仲間との待ち合わせや食事、おしゃべりで過ごし、本格的にアトラクションを楽しみ始めたのはお昼から。

エクスプレス・パス4を使い、まずは「シング・オン・ツアー」でのんびり鑑賞。その後「ジョーズ」や「ハリー・ポッター・アンド・ザ・フォービドゥン・ジャーニー」などを楽しみました。

ただ、ハリー・ポッターでは若干乗り物酔い。

ジェットコースターは大好きなんですが、3D映像を使ったライド系はどうも苦手なんですよね。

夕方「葬送のフリーレン ストーリー・ウォーク ~追憶の旅~」にも参加でき、友達は2度目。事前にアニメを見ていたので世界観は知っていたものの、実際に体験すると再現度が高く、きれいで驚きました。

そして日が暮れると、パーク内は一気にハロウィンモードへ。

ストリート・ゾンビがあちこちに出没し、来場者を驚かせています。友人がギャーギャー逃げ惑う一方、私はゾンビたちの動きを楽しんでいました。

USJのハロウィーンで出会ったストリート・ゾンビ。異なる衣装のゾンビを並べた3枚の写真

「ミニオン・ハチャメチャ・ミッション ~大悪党への道~」では敵をバンバン撃って楽しみ、「ミニオン・ハチャメチャ・ライド」では3D/4Dの映像でぐったり、最後はドンキーコングのクレイジー・トロッコへ。

これがまた、かなり激しく揺さぶられるアトラクションで、乗り終えるとすでに21時を過ぎていました。

朝9時半から12時間近く!そりゃ疲れるわ……。

エクスプレス・パスのおかげであまり並ばずに楽しめたものの、丸一日遊び回れば、さすがに疲れますね。

USJでマリオの帽子をかぶった仲間たちと記念撮影。中央は髑髏柄の着物姿

着物でもUSJは楽しめる!ただし動きやすさは大切

今回、着物でUSJへ行ってみて、アトラクションも含めて十分楽しめることがわかりました。

ただ、普段の街歩きとは少し勝手が違うもの。履物や帯結び、裾まわりなど、気を配っておきたいこともいくつかあります。

特に、かるた結びでも帯を横へずらすよう求められたのは予想外で、実際に乗ってみないとわからないことでした。

個人的には、ポップな色柄の伊勢木綿やデニム着物に、コンバースのような細身のスニーカーを合わせるコーデもいいんじゃないかと思います。

もちろん、季節や気温次第ですけどね。

今回は想定外の暑さで、旅行先で急遽着物を購入するという、とんでもない展開になりました。

それでも、以前から好きだった髑髏柄の着物に出会えたし、手作りの帯留めも活用できて、結果的には大満足。

クルーさんにも声をかけてもらい、いつもとは違うハロウィンの楽しみ方ができました。

着物だからといって、楽しみ方を狭める必要はないんだなぁ。そんなことを感じた一日でした。

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